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新たなる感動と新鮮な体験を目指して
2009年へ向けてさらに進化するA&Vフェスタ
会場となったパシフィコ横浜カンファレンスセンター
■「たっぷり視る!」「じっくり聴く!」をテーマに満足度を高めた2008年
今年のA&Vフェスタ2008は、「たっぷり視る!」「じっくり聴く!」をテーマに、会場を従来のパシフィコ横浜の展示ホールからカンファレンスセンターに移して行われました。会場を変えたのは、最新の機器をじっくりと堪能できる環境作りに配慮し、メーカーごとの個別の視聴室を増やそうということが目的でした。この試みはご来場頂いたお客様に大変好評で、従来よりも大きなご満足をいただけたようです。
■家族連れやカップルなど、幅広い層が来場
今年の来場者も、オーディオのコアなファンから、ひろく音と映像のある生活を楽しむ家族連れ、そしてカップルなど、幅広い客層が訪れました。連日、開場前にはオープンを待つ長蛇の列ができ、イベントへ寄せる来場者の期待を物語っているようでした。
■オーディオの根源を見つめる最適な機会を提供した「工作教室」
昨年に引き続き行われた工作教室は、多くの家族連れが参加し今年も大変な人気でした。「スピーカー工作教室」と「テルミン工作教室」の2つの工作教室を実施。「スピーカー工作教室」では、スピーカーとはどういった仕組みになっているのか、またどうして音ができるのかといった、普段あまり考える機会のないことを専門家の指導のもとで考えながら、親子で楽しくスピーカー工作を楽しむことができました。また、「テルミン工作教室」では、この不思議なロシアの電子楽器について、演奏の仕方まで教わることができ、実際にプロの演奏家の演奏まで楽しむといったことも体験できました。出来あがったテルミンを演奏しながら笑顔を満面に浮かべる子供たちの姿が印象的でした。
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スピーカー工作教室 |
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テルミン工作教室 |
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テルミン工作教室では、第6回音の匠・竹内氏の演奏の指導もありました |
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フルサイズのテルミンによる演奏会も実施 |
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■どこにもない、ただひとつの音をもとめた自作オーディオの世界
一般からの応募による自作オーディオ作品から、来場者の方々とともに優秀作品を選んだ「自作オーディオ自慢大会」。今年も実に個性的な作品が多数出品され、賞の選定には大変な苦労をしました。ビールの缶を使ったアンプや、球形の石にユニットを埋め込んだスピーカーなど、形もユニークですが、音も独特。聞こえてくるのは製作者の思いが込められた、どこにもなかったただひとつの音。すべての作品が、オーディオの世界の奥深さを感じさせてくれました。今年は最年少で中学3年生の男の子がスピーカー部門でベスト審査員賞を受賞するなど、新しいオーディオ世代が踏み込んできたのもうれしい出来事でした。
■自作オーディオ自慢大会 受賞作品のご紹介はこちら>>
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個性的な作品に注目が集まっていました |
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■普段体験できないことを、A&Vフェスタで体験!
A&Vフェスタには、普段なら体験できない驚きと感動に満ちた体験が数多く用意されていました。そのひとつは、「サラウンドサウンドテーマエリア」でのイベントセミナー。デジタル放送が主流になる今後は、音声も多くがサラウンドサウンド化されていくことが予想されますが、実際にサラウンドサウンドを十二分に満喫しているという方は以外にも少ないもの。スピーカーのセッティングひとつ取ってみても本格的に取り組むとなると難しいものです。このイベントセミナーでは、放送の現場で活躍中のプロの方々から、そもそも何故サランドサウンドが生まれたのか、そしてどのように進化していったのかといった歴史から始まり、録音現場でのサラウンド収録の実際や具体的なセッティングノウハウも学ぶことができ、実に有意義な催しでした。
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サラウンドサウンドテーマエリアでの公演の様子 |
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■人気のデジタル・オーディオ・プレーヤーでも新しい提案が
iPodやウォークマンをはじめとするデジタル・オーディオ・プレーヤーの人気が高まっている今日この頃ですが、「デジタル・オーディオ・プレーヤー テーマエリア」で行われた「自宅では、デジタル・オーディオ・プレーヤーをスピーカーの音で楽しもう」という提案は、大きな注目を集めていました。デジタル・オーディオ・プレーヤーのスタイリッシュなファッション性に合わせて、さまざまなインテリア性溢れるデザインのスピーカーが出品されました。そして、ハイエンド・オーディオ機器とiPodを接続するという究極的な試みも行われ、来場者の興味を引いていました。この他のブースでも、今年はデジタル・オーディオ・プレーヤーと接続可能なオーディオ機器が数多く出品されていたのが目立ちました。
iPodをつなぐユニークなデザインのスピーカー類。写真右がハイエンドシステムとiPodのコラボレーション。 |
■ネットにもカタログにもない情報〜作り手の生の声に触れる喜び〜
この他、A&Vフェスタの変わらないものの一つとして、製品作りに関わったエンジニアや開発者の生の声を聞けるという魅力があります。今年は、個別の視聴室でじっくりと見て、聞ける環境が整っていたせいか、来場者と出展社の親密な会話がいたるところで展開されていました。ただ、見て、聞くだけではなくじっくりと対話でき、その魅力について知ることができる。インターネットにも、カタログにも、情報誌にもない開発秘話や、もの作りに込められた思いが語られる様子は、オーディオとビジュアルの今後の世界をますます楽しみにしてくれるものでした。
■進化し続けるオーディオとビジュアルの世界、未知なる2009年に新たな期待
地上アナログ放送が終了し、地上デジタル放送へと完全に移管する予定の2011年に向けて、オーディオとビジュアルの世界は、驚くようなスピードで変化を遂げています。ここ数年で、ハイビジョンは家庭用の手持ちのビデオカメラでも撮影が可能になり、放送もハイビジョン放送番組がどんどん増えています。それに応じてサラウンドサウンドも、少ない本数のスピーカーでカンタンに実現できる製品が登場するなど、身近なものとなってきました。一方で、2チャンネルで究極の音を追求するピュアオーディオの世界も、まだまだ驚くような斬新なアイディアと創意工夫に満ちており、その楽しさは奥が深いようです。
そんなオーディオとビジュアルの進化とともに、A&Vフェスタは、さらに皆さんが満足して頂けるイベントとしてこれからも成長して参ります。
ぜひ、来年の2009年もご期待ください。
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