自作オーディオ自慢大会会場では1次審査通過9作品の展示とデモが行われ、最終日には自作オーディオ自慢大会の優秀作品に選定された機器の試聴会、および表彰状授与式が行われました。選考機器の選定には、来場のみなさんの投票結果に基づいて、日本オーディオ協会A&Vフェスタ事務局長小川敏郎ほか、以下の3名のオーディオのエキスパートが参加して厳選なる審査の結果、決定しました。審査員を代表して挨拶したフォステクス販売促進担当の佐藤晴重氏によると、今回の審査は接戦で非常に最終選考を決めがたい状態であったそうです。
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フォステクス 販売促進担当 佐藤晴重氏 |
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ブリッジオーディオラボ代表 大橋文男氏 |
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マインズカンパニー代表 坂本範雄氏 |
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審査風景 |
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3リットルのビール缶をアンプに!
「PCL86超三極管接続ビール管アンプ」
東京都 安江辰彦さん
<受賞コメント>
回路的には「PCL86超三極管接続」ということで音より作りの方が苦労しました。外観は4本の真空管しか見えていませんが、中には合計18個のトランジスターとFETが使われています。そのために3枚の基盤も新しく組み上げました。あと、意外と3リッターのビール缶を入手するのが大変だったんです。いま、あまりないんですよね。それをネットで検索して置いてあるお店を見つけて「冷えてないやつをください」って言ったんです。お店の人、「ヘンな人が来たなぁ」って顔してましたね…。
石を使ったユニークなデザインのスピーカー
「優しい音色 ころキュ〜」
熊本県 千葉順次さん
<受賞コメント>
まさか受賞できるとは思っていなかったので、すごくうれしい。このスピーカーは、半分見た目の部分から発想したものですが、音としても魅力のあるものにしたいと思って作りました。
特注で作ったトランスを使用したこだわりアンプ!
「VT-25 PPパワーアンプ」
埼玉県 松本亘生さん
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代わってコメントするフォステクス佐藤晴重氏 |
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<受賞コメント>
松本さんは残念ながら、仕事の都合で授賞式に参加できませんでした。
代わって審査員のフォステクス佐藤春重氏がコメント。
「今回は非常に選別が難しい中で、バランス感を重視して決めました。オーディオはいろいろと好みがありますが、10人聴いてほぼすべてが納得できるバランス感のある製品ということで選んだものです」
中学3年生、驚きの最年少受賞!
「薄型テレビ対応のハイスピードスピーカー」
東京都 米田 優さん
<受賞コメント>
学校の科学の授業を終えて駆けつけました。受賞できてうれしいです。高能率で明るい音がする僕の大好きなフォステクスのFEスピーカー(ユニット)を使って、安くてハイスピードな音のするスピーカーが作りたかったんです。オーディオってここにある機械だけじゃなくて、マイクに音が入ってCDになるまでの工程も重要だと思ってるんですが、そういった部分も大切に考えて行きたいなって思ってます。
鮮度の高い音が魅力のスピーカー
「黒鉄II」
東京都 田中博志さん
<受賞コメント>
私は、オーディオサークル「ミューズの方舟」に入っていまして、2年前のコンテストに一度このスピーカーを出品したことがあります。その後、新しい技術や考える部分などもあって改良したものが今回の「黒鉄II」です。受賞できて大変うれしく思っております。
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