過去のおすすめソフト

2015年2月27日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

森 麻季「日本の歌~花は咲く」
スーパーオーディオCDシングル・レイヤー アルバム

発売元:エイベックス・ミュージック・クリエイティブ株式会社
配信開始日:2014.9.24
価格:¥4,000+税
品番:AVCL-25856

聴きどころ

エイベックス・クラシックス・プレミアム・ラインは同社のカタログから、演奏・音質において高評を得た名盤から選りすぐられた生産限定盤でリリース10タイトルからの一枚。マスタリングは特に電源系を特別設計されたエクストン・スタジオ東京で行われたもので、Tr:1、15のPCM録音パートとTr:2~14のDSD特音パートの音の微妙な変化も面白い。これはデジタル信号方式云々よりもスタジオとホールと異なる会場で録音が行われた為、マイクで拾われた音の響きの違いであることが良く判る。辻井伸行、山岸茂人両ピアニストによる伴奏で歌う彼女のソプラノはどこまでも淀みなく澄みきっており、オーディオチェック用にも貴重な作品。

評:JAS

2015年2月27日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

佐渡 裕 指揮  ベルリン・ドイツ響 「ベートーヴェン:交響曲第5番<運命>
シューベルト:交響曲第7番<未完成>」
スーパーオーディオCDハイブリット・レイヤー アルバム

発売元:エイベックス・ミュージック・クリエイティブ株式会社
配信開始日:2014.12.24
価格:¥3,000+税
品番:AVCL-25862

聴きどころ

かつて多くのクラシックレーベルから企画発売された名曲の組み合わせアルバム。作品のライナーノーツにも書かれている通りオールド・ファンにも若い頃の感動を呼び覚ましてもらえる一枚だ。スーパーオーディオCDが持つ音の温かみが感じられる録音で、運命の第一楽章の頭の休符や一瞬のタメと直後に炸裂するオケの躍動感が素直に響く。金管と木管のバランスも調整されており楽器の配置も判りやすい。手前に位置する弦それぞれのパートも綺麗であり、ベルリン、イエス・キリスト協会での録音とあるが会場の響も過多になっておらず、特に消え際の音が整っており、ハイレゾデジタル録音で現代に聴く名曲アルバムと言える。

評:JAS

2015年2月13日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

2015年2月13日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

松田聖子「赤いスイートピー」

発売元:Sony Music Direct(Japan) Inc,
配信開始日:2014.12.24 (mora)
価格:¥540(税込)
品番:FLAC|96.0kHz/24bit

聴きどころ

オリジナル発売1982年5月21日で通算5枚目のアルバム「パイナップル」に収録された松本隆作詞、呉田軽穂(松任谷由実)作曲による「赤いスイートピー」は、まぎれもなく彼女の代表作品。1978年竣工の信濃町スタジオでアナログマルチトラック録音により緻密に制作された。Moraから配信されたハイレゾFLAC 96kHz/24bitと先頃ステレオサウンド社からスーパーオーディオCDで発売されたアルバムHD層は、共にアナログマスターからマスタリングされている。82年当時のアナログ17センチ盤を加えてこれらを聴き比べてみた。
17センチ盤ではややハスキーに聴こえていたボーカルはFLACでは気持ち芯が強くなりしっかりセンターに定位しやや現代的な音に聴こえる。一方スーパーオーディオCDはナチュラルな声質。松任谷正隆氏によるピアノイントロの中でも聴こえてくるトライアングルやカバサ、モンキー・タンバリンが右チャンネル寄りに記録されており、ハイレゾでは金属的な響きが鮮明になるのも印象的だ。途中のコーラスと伴奏楽器群の距離感の違いなど聴きどころ満載で、間奏のベーススライド音が音色の深みもそれぞれに違いがあって、これは面白い。

評:JAS

2015年2月13日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

吉田美奈子「TWILIGHT ZONE」CDアルバム

発売元:Sony Music Direct(Japan) Inc,
リリース日:2014.10.08
価格:¥2,400+税
品番:MHC7-30005

聴きどころ

<吉田保リマスタリングシリーズ>原音に忠実に!レコーディングされた音源の特性をそのまま生かしたリマスタリングシリーズ。

全曲彼女が作詞作曲を手掛けたオリジナル1977年リリースのアルバムで、ソウル、ジャズ、ゴスペルに影響を受けていることをうかがわせる作品。

自身のピアノを中心にして強力なリズム陣がサポートする。当時の録音を担当した吉田保氏がリマスタリングを施し、音圧を求めることなく、楽器の音と音の隙間を意識した音づくりに仕上がっている。Tr:5「恋は流星」ではピアノとローズピアノ(エレピ)の配置・距離感やブラスの奥行など音の分離が良く、エンディングのコーラス部までじっくりとスピーカーで再生することで注意深く聴きたい作品。村上ポンタ秀一のドラムが気に入った一枚。

評:JAS