過去のおすすめソフト
2021年11月4日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト
プロコフィエフ: バレエ「ロメオとジュリエット」全曲
ロリン・マゼール指揮、クリーヴランド管弦楽団
タワーレコード限定発売
制作・発売:ユニバーサル ミュージック合同会社
リリース日:2021年10月13日
品番:PROC-2342
スーパーオーディオCDハイブリッドレイヤーディスク(2枚組) 4,780円(+税)
聴きどころ
プロコフィエフ生誕130年記念企画。1974年度(第12回) レコード・アカデミー賞管弦楽曲部門受賞作品「ロメオとジュリエット」の世界初スーパーオーディオCD化です。DECCA録音によるオリジナルマスターテープからDSDマスタリングされており高精細なマスターサウンドを堪能できるアルバムに仕上がっています。DISC1のTR3 朝の目覚め~朝の踊りではソロ弦楽器や木管楽器の演奏位置も良く解り、場面転換を告げるかのようなパーカッションの響きが豊かにかつ鋭く立ち上がり、アルバム冒頭からオーディオの醍醐味を味合うことができます。
評:JAS
ブルックナー: 交響曲第3番・第4番《ロマンティック》
カール・ベーム 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
タワーレコード限定発売
制作・発売:ユニバーサルミュージック合同会社
リリース日:2021年2月17日
品番:PROC-2316/7
スーパーオーディオCDハイブリッドレイヤーディスク(2枚組)4,780円(+税)
聴きどころ
カール・ベーム没後40年企画ブルックナーをご紹介します。ウィーン・フィルと共にDECCA収録のブルックナーは1970年録音の第3番と1973年録音の第4番による2枚組アルバムで、全てオリジナルアナログマスターからDSDマスタリングされました。初スーパーオーディオCDという第3番を聴くと、決して帯域を欲張った録音ではないものの、バイオリンを始めとした弦の豊かな響きはDSDマスタリングの音恵を感じさせてくれます。第4番でも飛び出し迫り来るブラスのアンサンブルが、冒頭の楽章から聴きどころ連続です。緊密な関係を築いたベームとウィーン・フィルが紡ぎだす演奏2枚組は、秋の夜長にお勧めです。
評:JAS
株式会社シーディージャーナル CDジャーナル誌 (選者)峯 大貴氏 11月の推薦盤
株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)峰尾 昌男氏 11月の優秀録音盤
2021年10月4日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト
田中真由美:ナイト・グロウ
Jazzfreak Records
リリース日:2021年9月22日
品番:JFV-2012
CD 2,500円(+税)
聴きどころ
2016年秋に開催されたJAS主催イベントにゲスト参加で駆けつけてくれた田中真由美さん5枚目のアルバムがリリースされました。前作「クワイエチュード」から二年を経てさらに磨きの掛かった中にも、肩の力の抜けた歌唱法によって、全編リラックスして聴くことができます。TR9ボーナストラック「Summer Rain」は彼女自身の英訳によるもので、多彩な顔ぶれによるミュージシャンのサポートで、アルバムの結びを飾るにふさわしい楽曲に仕上がっています。伴奏の弱音ギターサウンドからボーカルで歌い上げる強音に至るまで、自然なマスタリングがほどこされており、静かな音量でオーディオ再生しながら楽しみたい一枚です。
評:JAS
リヒテル: ピアノ協奏曲集
スヴャトスラフ・リヒテル、ロリン・マゼール、パリ管弦楽団、ロンドン交響楽団、ロヴロ・フォン・マタチッチ、モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団、カルロス・クライバー、バイエルン国立管弦楽団、リッカルド・ムーティ、フィルハーモニア管弦楽団
タワーレコード限定発売
制作・発売:株式会社ワーナーミュージック・ジャパン(旧EMI音源)
リリース日:2021年7月30日
品番:TDSA-196/9
(4枚組スーパーオーディオCDハイブリッドレイヤーディスク)9,700円(+税)
聴きどころ
収録曲「ヨハネス・ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品82」「ベラ・バルトーク:ピアノ協奏曲 第2番 Sz.95」「エドヴァルド・グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16」「ロベルト・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54」「アントニン・ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 ト短調 作品33, B. 63」「セルゲイ・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第5番 ト長調 作品55」「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37」「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K.482」
リヒテルが69年から79年にかけて旧EMIレーベルに収録したソロのピアノ協奏曲8曲を4枚組に集成した、それぞれ名盤として名高い壮年期の重要な記録です。最上の音質を目指してオリジナルのアナログマスターテープから192kHz/24bitへデジタル化しDSDマスタリングがほどこされています。ピアノがオーケストラから決して浮きだし過ぎることのない落ち着いたバランスの録音でもあり、これからの秋の夜長に大型のオーディオシステムでゆったりと聴きたいサウンドです。
評:JAS
株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)福田 雅光氏 10月の優秀録音盤
株式会社シーディージャーナル CDジャーナル誌 (選者) 村井 康司氏 10月の推薦盤
株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)山之内 正氏 9月の優秀録音盤
株式会社シーディージャーナル CDジャーナル誌 (選者)小出 斉氏 9月の推薦盤
2021年8月30日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト
ベルリオーズ:幻想交響曲/序曲「宗教裁判官」
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) レ・シエクル
制作・発売:KING INTERNATIONAL
品番:KKC-1156/7
(LP2枚組)14,000円(+税)
聴きどころ
フランスはロマン派の作曲家ベルリオーズ没後150年にあたる2019年に録音された幻想交響曲です。制作は60年の歴史を持つインディペンデント音楽レーベル、ハルモニアムンディで、ハイレゾマスター収録により演奏の魅力を余すことなく引き出しています。グザヴィエ・ロト指揮、レ・シエクルのこの作品で特筆すべきは、ベルリオーズの時代に鳴り響いていたであろうピリオド楽器、オフィクレイドやセルパンといった金管古楽器を用いながらも、モダン楽器との調和を保ち、ダイナミックな演奏を繰り広げてくれるところでしょう。最終章で鳴り響く鐘の音、指揮者を取り巻くように4台のハープを配置するなど、記念すべき録音作品と言えます。
評:JAS
ストラヴィンスキー: 《春の祭典》《ペトルーシュカ》
ロリン・マゼール、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
タワーレコード限定発売
制作・発売:ユニバーサルミュージック合同会社
リリース日:2021年5月20日
品番:PROC-2286
(スーパーオーディオCDハイブリッドレイヤーディスク)3,225円(+税)
聴きどころ
ウィーン・フィルがセッション録音で春祭を演奏したのは記録によるとこのマゼール盤だけという、貴重な作品です。アクが強い、と言われるのは単なるサウンドの強弱だけではなく、その表情の豊かさにもあるのではないでしょうか。台地をゆるがすような大太鼓の響きから木管楽器のささやくような演奏まで、まるでオーディオシステムの実力が問われます。イスラエル・フィルと共に演奏したペトルーシュカはマゼール32才の録音です。オリジナルテープの保存状態に恵まれていることや、マスタリング作業の妙技に、一聴の価値があります。
評:JAS