過去のおすすめソフト
株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)峰尾 昌男氏 5月の優秀録音盤
株式会社音楽出版社 CDジャーナル誌 (選者)渡辺 亨氏 5月の推薦盤
2017年4月25日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト
REBIRTH/T-SQUARE
発売日:2017.4.26
価格:¥3,700(税込)スーパーオーディオCDハイブリッドディスク(音匠仕様)&特典DVD
品番:OLCH-10007~8
配信:AAC 2,160(税込) FLAC 96kHz/24bit 3,200(税込) DSF 2.8M 3700(税込)
聴きどころ
1978年のアルバムデビューから39年間の長きに渡り常に音楽シーンの第一線で活動を続けるT-SQUARE通算43枚目のオリジナルアルバムがリリースされる。メンバーの安藤正容(ギター)河野啓三(キーボード)坂東慧(ドラムス)が作曲した珠玉の9作品をスーパーオーディオCD版、配信は1bit 2.8M(DSF)、96kHz/24bit(FLAC)でも聴くことが可能だ。
さっそく手元に届いたDSFで聴いてみる。最強ポップインストバンドと自称する彼らの音楽は親しみやすいメロディが確実な演奏テクニックに載っており、一曲目のアルバムタイトルナンバーREBIRTHからパワー全開で始まる。すでに活動の長いバンドでも‘再生’ を意識することで演奏のテンションを上げて走って行く様子が判る。気を付けていないと二曲目で自分もどこか彼方へ飛んで行きかねないので聴き手には注意が必要だ。六曲目SEASON OF GOLDでは歪系ギターに重なるぶ厚い指弾きベースサウンド、さらにウインドシンセのソロに途中からギターのハーモニーが被ってくるあたりに息の合った長い演奏活動が醸し出すグルーブを感じさせてくれる。諸兄の中には歪系ギターやグルーブはオーディオ再生に無用と思う方もいらっしゃる事と思うが、調整された装置で聴けばきっとそんな想いを裏切ってくれる美しいサウンド。
有楽町東京国際フォーラムで5月13日から開催するOTOTEN2017に大使としてフロントメンバーの伊東たけし氏が会場へ駆けつけて、試聴&トークセッションではこのアルバムから何曲か聴きながらアルバム制作のエピソードなども聞かせてくれる予定。
評:JAS
株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)福田 雅光氏 4月の優秀録音盤
株式会社音楽出版社 CDジャーナル誌 (選者)松永 良平氏 4月の推薦盤
2017年3月22日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト
Dance with Ancients/ AQUAPIT
発売日:2017.3.22
価格:¥2,600(税抜)UHQCD
品番:T5J-1031
配信ダウンロード
FLAC(24bit/96kHz)価格:¥3,000(税抜)
DSD(2.8M)価格:¥3,400(税抜)
聴きどころ
オルガン奏者金子雄太をリーダーとするAQUAPITのニューアルバム。バンド結成は1997年というから彼らの音楽活動は20年以上を経るわけだが、途中冷却期間としての活動休止をはさみながらも、今回はソロユニットAQUAPITに吉田智(ギター)横山和明(ドラムス)を迎え、トリオ演奏によるダンサブルな作品に仕上がっている。録音は横浜みなとみらいエリアにあるランドマークスタジオで、収録用音響調整卓が世界的に定評あるSSL4000Gシリーズ、サウンドエンジニアもリーダー金子雄太と同じ年代で、彼ら経験豊かなスタッフ布陣での制作となっている。
全8曲からなるアルバムは金子雄太作曲のオリジナルナンバーに加え、クリフトン・デイヴィス、スティーヴィー・ワンダーの曲をカバーしているが、中でもセロニアス・モンクのMonk’s Dreamが秀逸な演奏。ライナーに金子雄太自身も書いているとおりモンクのピュアなピアノ演奏そのものがオルガンで目の前に展開している。FLACとDSDの両方で試聴したがハモンドオルガンB3の切れを聴くならFLAC、小気味よいドラミングとの掛け合いを聴くならばDSDが良しと聴いた。
評:JAS