資格認定制度について
一般社団法人日本オーディオ協会は「デジタルホームシアター取扱い技術者資格認定制度」を2010年9月より開始いたしました。
本制度の狙いは、ユーザーの方々に豊かなホームシアターを楽しんで頂くために、通常家庭のリビングルームでお使いのシンプルなものから、本格的なカスタムインストールまで、日本の住宅事情にマッチしたホームシアターの普及を目指しております。
昨年の「オーディオ&ホ-ムシアター展」の出口調査でのホームシアターに関しては、「既に設置」30%、「計画中」「興味はあるが計画がない」で50%を越しており、大きな潜在顧客層や買い替え層になっています。
しかしながらコメントとして「音漏れ」、「お金がかかる」、「大音量が必要」などが有り、市場でもこのような意見がよく聞かれます。
これらの誤解や問題点がホームシアターの普及の妨げになっております。このような問題点に対し、本委員会では各分野のエキスパートが集まり、技術的な調査/分析などから、協会独自のガイドラインを作成し問題解決、提案を行い、本講座に反映しております。
例えばサラウンド時のスピーカー設置に関しては、家庭内では様々な制約が有りますが、この問題に関し、「サラウンドスピーカーの家庭再生配置における許容度調査」とし、世界初の設置基準を設定、日本を初め世界に発信してまいります。
また、ホームシアターはAV機器、室内音響、照明を含めたインテリアなどの総合力です。普及を目指す為には、様々な分野の方々の参加があって、実現してま いります。そのために、本講座では、ホームシアターに関わるAV機器メーカー、流通関連、建築関連、電気工事関連、インテリア関連等の幅広い人達の人材育 成を目標としております。
2013年3月末までの本講座の実績は、計103名の資格認定者が誕生いたしました。
認定者の職業ですが、ほぼメーカー関連:36%、建築/工事関連:32%、流通関連:19%、一般:13%で様々な職業の方が参加されております。又年齢構成ですが、30~39歳が最も多く43%、20~29歳、40~49歳を加えると75%弱になり、仕事に直結した方々が受講されております。このように本講座は日本の住宅事情にマッチさせた、ホームシアターの健全な普及を目指しております。