2024summer

AES日本学生支部による
学生の活動の紹介

AES日本学生支部 支部長 池田翔

皆様こんにちは!AES日本学生支部 支部長の池田です!
AES日本学生支部として「OTOTEN2024」参加させていただきましたので、その様子を報告いたします。

6月22日(土)、23日(日)の2日間、東京国際フォーラムにて開催された「OTOTEN2024」 において、ガラス棟G407の部屋を学生向けセミナーと共用する形で、「AES日本学生支部による学生の活動の紹介」をさせていただきました。下記の8名が参加しました。

[登壇]
池田翔(東京藝術大学大学院/AES日本学生支部 支部長)
佐藤匡介(東京藝術大学)
松村道知(東京藝術大学)
中村颯汰(名古屋芸術大学)
日比奏妙(名古屋芸術大学)
宗田望(東京工科大学)
青山莉子(洗足学園音楽大学 卒業)
伊東桜佳(名古屋芸術大学 卒業)

[スケジュール]
6/22(土) 11:00~12:00、17:30~19:00
6/23(日) 11:00~12:00、15:30~17:00

昨年、OTOTEN2023に名古屋芸術大学が出展された際に、学生の作品紹介が行われたことが、関係者ならびに来場者から大変評判が良かったことから、今年は「学生の制作する音楽録音作品コンテスト(ReC♪ST)」の共催団体である我々AES日本学生支部に、OTOTEN2024への参加依頼がありました。

両日ともに午前・午後に分かれて、学生それぞれから自分の楽曲の再生、制作の経緯や工夫をしたことなどについての解説、Q&A等を行いました。レコーディングやミキシングを行うにあたって、学生が普段どのようにイマーシブオーディオを活用しているのかをお伝えできる貴重な機会になりました。

参加した学生からは「普段関われないような人たちからも感想を得ることができて、有意義な時間だった」、「本イベントで発表することの大切さやイベントの運営などの楽しさが分かって良かった」などの声が挙がりました。私個人も、作品をスピーカー環境でお届けすることができ、現在エンジニアとして活躍されている皆様や、普段関わることのできない来場者の皆様の感想が頂けて、大変嬉しく感じています。

また今年はReC♪STの開催が10回目にあたるということで、これを記念した特別企画として、過去にこのコンテストで受賞された田中克さん、岩本双葉さん、高柳欽也さんの作品についても紹介を行いました。このお三方には大変お世話になりました。過去の受賞作に触れることによって、ReC♪STの10年の歴史を感じることができて、大変参考になることも多かったと思います。

加えて、6/23(日) 13:00から、ReC♪STの受賞者のトークショーが催され、審査員を代表して深田晃さん、第6回のReC♪STの最優秀賞を受賞された田中克さんが登壇され、受賞作の製作の裏側や、当時の思い出、今後ReC♪STに応募される皆さんへの応援メッセージなどが語られ、大変興味深く拝聴させていただきました。

本イベントでは、セミナーの運営にも携わらせてもらいました。学生向けセミナーでは、プロとして第一線で活躍されているエンジニアやメーカーの皆様から有益な情報を得ることができ、学生にとっては有意義な時間であったと考えています。

昨年は名古屋芸術大学が、今年はAES日本学生支部がOTOTENに参加したことで、音楽制作を学ぶ学生たちにとって、活動の幅を広げることができたと感じています。昨今、徐々に日本オーディオ協会の皆様との交流や情報交換の機会が増えていて、嬉しく思っております。これがきっかけとなって、AES日本学生支部の今後の活動の幅をさらに広げられるように精進してまいります。

最後になりますが、このような機会を設けてくださった日本オーディオ協会様、機材協力をしていただいたジェネレックジャパン様、シンタックスジャパン様、ライブ配信でご協力いただいたコルグ様、ご来場いただいた皆様に深くお礼を申し上げます。

執筆者プロフィール

池田翔(いけだ つばさ)
東京藝術大学を首席にて卒業。現在、同大学院に在学中。
第7回「学生の制作する音楽録音作品コンテスト(ReC♪ST)」にて最優秀賞を受賞。
AES日本学生支部・支部長