2024spring

こちらJASジャーナル編集局

JASジャーナル発行に携わる編集委員と事務局のメンバーが、日々思ったことを自由気ままに呟きます。


先月来、知人が所属するオーケストラによるスメタナ「わが祖国」全曲をはじめ、バンドによるフュージョンや、ボーカルとギターのデュオによるサンバ・ボサノバ、街フェスでのアコースティックギターを中心としたロックなどをリアルに聴く機会が続きました。生演奏のパワーと会場の響きや聴取の盛り上がりのすべてが感じられる一瞬一瞬は、とてもありがたく、素晴らしいものに感じます。また先日、NHK+でNHK富山放送局のライブ番組「新桜町Sound」でのブラジル音楽の演奏を観ました。これがとても素晴らしく、東京にいてもローカル番組の熱い演奏が配信によって観られるのは良いものだとも思いました。今号では、ライブ配信のプラットフォーム「Live Extreme」に対応したスタジオの紹介をはじめ、イマーシブオーディオに関する測定、再生機器の技術や、オブジェクトベース音響を採用する地上放送高度化音声方式の紹介と様々な記事が揃いました。演奏のパワーが伝わる臨場感の高いライブコンテンツが、伝送方式、再生方式とも早くいろいろな形で楽しめるようになるとよいなぁ、と思います。 HO


ちょっと前にリスニングポジションの音響を調整するツール「IK Multimedia ARC4」を導入しまして、自宅の録音音源のモニタースピーカーの周波数特性を機械的に平らにしてみました。プロセッシング用の専用ハードウェア付きなので、DAWのプラグインとして使う手間が無く、設定後はPC無しでもオーディオシステムに組み込みっぱなしにできるのがメリットです。測定して調整パラメーターを専用ハードウェアに保存して、過去にマスタリングした音源をドキドキしながら聴き直してみました。結果は……大丈夫でしたよ。変に聴こえたら、これまでにリリースした音源をどうしようかと思いましたが(笑)、スピーカーの癖と、音源の調整したいところの分離がやり易くなって、仕事が早くなるのは間違いないです。昔と違って格安で手に入るので、オーディオマニアの方にも一度は試してほしいなあ。音の鮮度が落ちるんじゃない?という方にはお勧めできないかもですが、試しに周波数特性を整えた音を聴くのもいいと思いますよ。 TN


筆者宅の分譲マンションは私がまだ独身だった時代に購入(新築でした)したものです。その一室を「実験室」と称する、簡易な電気電子工作の作業場 兼 オーディオルームとして仕立てておりました。その後、ご縁もあって結婚し、子供が出来、まだ小さいうちは「実験室」も健在でしたが、そのうち学校に行く頃になって、やはり子供部屋が必要という事で、泣く泣く明け渡すことに。いつかこの子が巣立つときが来たらまた再開しようと誓い、機材や工具を押し入れに片付け、子供の勉強机やベッドをしつらえたあの日(ゴールデンウィークでした)から、かれこれ15年?の歳月が流れました。その子供はすでに2年前に大学進学で家を出ておりますが、たまには帰宅して泊まっていくのと、ちょうど私のテレワーク部屋に持ってこいだったこともあり、ほぼそのままにして使っておりました。が、思い付きとは恐ろしいもので、「再開」に向けた動きを(奇しくも同じゴールデンウィークですが)始めようかと。この15年余りで、そもそもオーディオソースのバリエーションが広がったこと。あるいは今号のテーマでもある、イマーシブオーディオの世界が非常に身近になっていること。あれこれ楽しみな4月末の午後です。 BM


先日、協会の会議室 兼 試聴室で、参加者がレコードを持ち込む試聴会が行われ、約30人の方々が参加されました。好きなレコードをハイエンドオーディオで聴いてみたい、なかなか家で聴く機会がなくなってきていたので参加した、など、参加された理由は様々。家にレコードプレーヤーを持っていないから、この場で聴かせてもらいたいといった方(いわゆる推し活?)も何名かいらっしゃいました。持ち寄られた音楽も色々で、楽しい試聴会でした。知らない人同士が集まってきて、好きな音楽を披露する。新しいコミュニティの在り方ですが、こんなイベントも大切に育てていきたいと思いました。 SS


編集委員

委員長
松岡文啓(三菱電機)
委員
  • 大久保洋幸(NHK財団)
  • 金丸真健(三菱電機)
  • 仲田剛(三菱電機)
  • 村田明日香(シャープ)
  • 吉田穣(ティアック)
担当理事
加藤徹也(ティアック)
事務局
  • 末永信一(日本オーディオ協会 専務理事)
  • 秋山真(日本オーディオ協会)

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発行人:小川理子
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