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2024spring
新会員紹介「株式会社インプレス」
AV Watch編集部 編集長 山崎健太郎
こんにちは、AV Watchです
このたび日本オーディオ協会の一員に加えていただきました、オーディオ&ビジュアル関連のWebニュースサイト『AV Watch』編集長の山崎と申します。はじめまして。
“Webニュースサイト”と聞くと、「パソコンでアクセスして読む」イメージが浮かびますが、現在では読者の半数以上がスマホからのアクセス。動線も変化しており、トップページに並んだ記事から興味のあるものをクリックする……という読まれ方よりも、SNSや検索エンジンから直接記事に飛んでくる読者が増えています。Yahoo! JAPANやニュースアプリへも記事を配信しているので、AV Watchの記事と知らずに読んでいたというパターンも。
そのため、紙の専門誌と比べて“媒体のカラー”を出しにくいのがニュースサイトの難点です。だからこそ、記事はより深く、詳しく、「この記事面白いな」「他のも読んでみたい」と思っていただけるよう、読者の興味や好奇心に先回りするようなメディアになろうと心がけています。
製品を購入した生の声を大切にしています(プラズマ買って14年後、4K有機ELテレビに買い替えたら浦島太郎になった/2023年5月16日掲載)
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1500327.html
気になる事をより深く(アバター2はなぜ48コマなのか。HFR映画がもたらす視覚効果とリアリティ/2022年12月8日掲載)
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/1461878.html
作っている“人”が一番おもしろいのでは!?
AV Watchは2001年1月創刊し、今年で23年。大学在学中にバイトとして編集部に入った私が、2019年に編集長になって5年目になります。
当初は「新機能やクオリティ、使い勝手をわかりやすく伝えよう」と必死にメモをとっていましたが、次第に「ここが凄いんです」と熱っぽく語るメーカー広報の人や、「実はここを作るのが大変で何回作り直したことか……」とボソッと語るエンジニアの人、つまり“製品の裏側にいる人”がおもしろいと気付きました。
考えてみれば、朝から晩まで、画質や音質、使いやすさを追求している人達、良い意味で“変な人達”が面白くないわけがありません。彼らが何を考え、何処にこだわり、それが結実したのが目の前の製品なのだと気付くと、製品がまるで作品のように見てきます。高価なハイエンド機だけではありません。低価格なエントリー機にも「価格を抑えるための技術」や「それでも譲れないこだわり」が刻まれています。
製品を購入した我々消費者側にも、「思い通りの音や絵が出た」と喜んだり、「思ったのと違った」と悩んだり、なんとかしようと設定をいじったり、アクセサリーを買ったり……悲喜こもごものドラマがあり、そこにオーディオ・ビジュアル趣味の醍醐味があります。
AVファン以外には「そんなに細かい事を」と思われるかもしれません。しかし、音や絵に一喜一憂する我々の姿を見て「なんか面白そうな事やってるな」と興味を持つ人もいるかもしれません。「大好きな曲や映画を、もっとジックリ楽しみたい」という動機は、誰の心にも潜んでいると思うのです。
読者が気にしていないかもしれなくても、より深く(4K8K対応の新聞はコレだ! 第1回「“勝手に”4K8Kラテ欄アワード」/2019年2月1日掲載)
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/1167199.html
AVファン以外には「そんなに細かい事を」と思われる事に、一喜一憂する我々の姿です(宇多田ヒカル「First Love」都市伝説は実在した! CDはプレスで音が変わる/2024年4月1日掲載)
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/1580120.html
AV機器を介して、人と人とを結ぶような媒体へ。それが日本オーディオ協会の一員として、業界の発展に寄与する事になると信じて頑張ります。
執筆者プロフィール
- 山崎健太郎(やまざき けんたろう)
秋葉原でパーツを拾い集めてPCを組んでいたら、いつのまにかインプレスに。オーディオ・ビジュアル趣味の楽しさを日々お伝えする総合情報サイト『AV Watch』編集長。映像・音楽配信や映画、映画館情報にも力を入れています。アニメ系記事が多いのは編集長の趣味。最近はTHORENSのアナログプレーヤーでレコードも楽しんでいます。