2023autumn

JASインフォメーション

2023年度 第2回 理事会/運営会議 報告

2023年9月27日(水)、全員リモート参加により、2023年度 第2回 理事会/運営会議が開催されました。

理事会

第1号議案:新入会 承認の件
法人会員として、(株)須山歯研の入会が承認されました。
また、個人会員として、13名の入会が承認されました。このうち8名の申請については、OTOTEN2023の「3時間ぶっ通しリクエスト大会」に参加された方々で、協会活動に興味を持っていただいたことが、個人会員になりたいとのきっかけになったことが紹介されました。

運営会議

以下の件について、事務局から報告されました。

  1. OTOTEN2023報告
  2. Hi-Res WG報告
  3. オーディオ体感WG報告
  4. 音の日に向けて
    「学生の制作する音楽録音作品コンテスト」報告
    「音の匠」選考委員会 報告

AES日本支部創立70周年記念パーティー

2023年10月15日、東京プリンスホテルにおきまして、AES日本支部の創立70周年記念パーティーが開催されました。当日は、100名を超えるAES日本支部の会員ならびに学生支部の会員が招待され、パーティー会場入口には、これまでの活動が紹介された詳細な年表が貼られていたり、「未来へ繋ぐトークセッション」というプレゼンテーションでは、発足から現在までの説明に加え、未来に向けてのメッセージが込められており、このパーティーに掛けたスタッフ・関係者の皆さんのパッションがしっかりと感じられると同時に、参加した皆さんの笑顔を見ておりますと、明るい未来を感じました。

専務理事・末永が来賓として招かれ、日本オーディオ協会を代表して、以下の祝辞を述べました。

「AES日本支部の皆様、関係者の皆様、創立70周年おめでとうございます。

AES日本支部は、1952年7月17日に誕生したのですが、同じ年の1952年10月4日、遅れること79日後に、日本オーディオ協会の前身である日本オーディオ学会が誕生しております。日本オーディオ協会も70周年を迎えたものですから、いったい70年前に、何があって日本オーディオ協会が誕生したのか?を知りたくなりまして、昨年、いろいろと調べておりました。

ラジオ技術の専務だった高橋三郎さんという方が、書き残されているのですが、1952年5月20日に、中島健蔵さん、この方は後に日本オーディオ協会の初代会長になる方ですが、そのお宅で、チェロの生演奏とレコードの聴き比べが行われたそうです。そこに、17名ほどの人が参加し、夜中まで活発な討議が行われたと。

その内容は、「アメリカには、AESという組織があって、研究会や発表会が活発に行われているばかりか、オーディオフェアという展示会も開催されている。日本には、そういう土壌がない。音響学会とは違ったAESのような協会ができないものだろうか?」ということだったそうです。この中にいた中村久次さんが、AESの日本支部も作りましょう!と提案されたとのこと。

そういった会合が重ねられていく中で、7月17日に中村久次さんとバーケンヘッドさん、両名の働きかけで、AES日本支部の発起人会が芝の桜田会館で開かれたとのことです。一方、日本オーディオ協会は声を掛けた範囲が広く、予定が遅れ、10月4日の創立になったとのこと。

つまり、誕生日は違えども、AES日本支部と日本オーディオ協会は、双子の兄弟と言ってもいいと思うのです。

その後も、研究発表やイベントを協力しながらやってこられた諸先輩方の活躍もあり、両組織がこうやって70年という長き歴史を積み重ねられたことは、本当に喜ばしいことと思います。

今、日本オーディオ協会がAES日本支部と一緒になって、愛称をレックスタと言いますが、<学生の制作する音楽録音作品コンテスト>を開催しております。来年は第10回を迎え、たくさんの学生さんたちに応募いただいております。日本オーディオ協会の小川理子会長から、これは未来への投資であるから、しっかりやりましょう!とのダイレクションをいただいております。

音やオーディオに関して、共通する課題がまだまだたくさんあると思います。この後にご挨拶されます日本音響学会と3兄弟として、しっかりと音の世界を盛り上げていきたいと思います。

今日が、その未来へのスタートとなることを祈念いたしまして、AES日本支部創立70周年のお祝いの言葉とさせていただきたいと思います。誠におめでとうございます。」


左から、日本音響学会 会長・羽田陽一様
AES日本支部 前代表理事・小谷野進司様、現支部長・星和磨様
日本オーディオ協会 専務理事・末永信一