編集後記

18年6月より編集委員長を拝命しております、三菱電機の松岡です。従来は巻頭言を執筆しており、この編集後記は各編集委員に担当いただいておりましたので、この項で皆さんにご挨拶するのは初めてです。さて、委員長に就任以来、権威ある論文誌としての体裁の維持を心掛けた誌面の編集・発行を継続しつつ、一方で読者数や活用範囲の拡大に向けた検討を、委員のメンバーと重ねてまいりました。その結論のひとつが今号より提供を開始したHTML形式での発行です。これによりパソコンだけでなくスマートフォンやタブレットでの閲覧をより快適にし、例えば通勤・通学の電車の中でも、制約なく読んでいただけることとなりました。同時に、従来の文字・画像情報による論文の掲載だけでなく、映像・音声を含めた多彩なコンテンツの提供も可能となり、また皆さまからのJASジャーナルへの「寄稿」形態の自由度も大きく広がる事を意味していると思います。これは従来のJASジャーナルには無かった、新たな価値の提供を目指すものです。ぜひご活用をいただければと存じます。奇しくも今号で2020年最後の発行になります。ここに来てコロナ感染拡大の第３波が襲来しているとの事で心配しておりますが、自宅に籠ってオーディオを愉しみながら、いつもと違う年末年始の過ごし方をしてみようか？と思っています。