JASジャーナル2019年5月号(Vol.59 No.3)
時代は「令和」に変わり、最初のJASジャーナルをお送りします。3月号の巻頭で、桜の開花時期が昔に比べ早まった気がするとお話を差し上げたばかりでいささか恐縮なのですが、まだ5月というのに35℃を超える猛暑が続いている。ということを書き留めておきたいと思います。北海道では39.5℃と、5月に観測される気温としては全国過去最高を記録したそうです。これが「地球温暖化」と呼ばれる気候変動の影響なのか?の判断は専門家にお任せするとしても、我々が子供だった頃(約半世紀前)、あるいは少なくとも平成元年=30年前とは、明らかになにか違っているのを感じます。5月といえば、新緑をなびかせるさわやかな風にふかれ、これから迎える梅雨の前の、「ほっ」とする時期だったはずなんですが。。。今の子供たちにとって、5月はどんな記憶になって残っていくのか?30年後に確かめてみたい気がします。(長生きしたいです)
さて現在、日本オーディオ協会では6/29、30のOTOTEN Audio & Home Theater Festival 2019に向けた準備を進めています。今年開始する新たな取り組みとして、若い世代の人たちにオーディオやホームシアターの愉しみを知ってもらうことを目的とした展示を行います。そこで事務局の森専務理事から、これらの紹介記事を寄稿いただきました。また、毎年のOTOTENの展示でも、多くのファンが行列を作って試聴されているカーオーディオですが、これを良い音で聴くための数々の技術について、仲田編集委員から解説いただきました。また、昨年のOTOTENで頒布し好評だった「音のリファレンスシリーズ」の第2弾として、低音にフォーカスしたハイレゾ音源集を今年のOTOTENでも頒布します。制作された(株)ノモス 代表の渋谷ゆう子さんに制作状況をリポート頂きました。小川会長の連載も6回目になりました。若い世代との対談での「身体感覚ももはやデジタル表現可能」との彼らの発言に違和感を持たれる点は、筆者も同感です。話は違いますが、30年先に彼らの口から『5月は暑い』の言葉は聞きたくないな~と思います。