JASジャーナル2020年3月号(Vol.60 No.2)
桜の開花、満開も統計開始以来、最も早い地点が目白押しとなるなど暖かな3月を迎えております。1月号の巻頭言で軽く触れた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大は、その後2か月が経過して益々拡大し、本号をお届けする3月下旬には、中国に続いて欧米での“オーバーシュート”(爆発的感染拡大)が報告されています。早い時期から感染者の報告のあった我が国では、クルーズ船での船内感染が世界的にクローズアップされましたが、不要不急の外出の抑制、学校の閉鎖、卒業式の中止や簡略化、テレワークの推進、スポーツやコンサートのイベント自粛など“クラスター″と呼ばれる感染者集団の発生を抑えるべく、政府・関係機関が要請する緊急施策の効果が出つつあるのか、他の国、地域に比べ穏やかな感染者増加傾向で推移しています。とは言え、多くの方々が命を落とされる結果となっていることは、ただただ残念でなりません。謹んでお悔みを申し上げます。東京オリンピック・パラリンピックの開催延期も決まり、世界的な景気悪化もリーマンショック(2008年)を超える規模との事で、先行きに不安が募る今日この頃です。次号(5月号)をお送りするころには、事態の収束が見えていることを期待したいです。
さて、今号では小川会長の新連載「私の好きなこの一曲」を皮切りに、ローム(株)佐藤様による、同社の高音質オーディオICブランドのご紹介をお送りします。連載の「新会員紹介」では新ブランド、Wefieldを展開されている株式会社ウインテスト オーディオ事業部の野本様から記事を頂きました。