一般社団法人日本オーディオ協会では、JEITA公告「(25JEITA‐CP第42号)ハイレゾオーディオの呼称について(周知)」を原則支持しており、
さらに弊協会が独自に追加した項目
<アナログ信号に関わること>
<デジタル信号に関わること>
<聴感に関わること>
を合わせて「ハイレゾオーディオロゴ」の定義と定め、この条件が録音、及び再生機器並びに伝送系において保証された機器をハイレゾオーディオロゴ対応機器と呼びます。
昨今のオーディオ機器の無線接続の広がりを受け、無線接続を行い、オーディオ信号を送信あるいは受信する機器について、
<無線接続に関わること>
を追加し、“ハイレゾオーディオワイヤレスロゴ”の定義とし無線接続部分以外については、ハイレゾオーディオロゴ対応機器の3つの項目を保証したものとし、2018年11月28日より運用を開始しました。
アナログ信号に関わること
- 録音マイクの高域周波数性能: 40kHz以上が可能であること。
- アンプ高域再生性能: 40kHz以上が可能であること。
- スピーカー・ヘッドホン高域再生性能: 40kHz以上が可能であること。
デジタル信号に関わること
- 録音フォーマット: FLAC or WAVファイル96kHz/24bitが可能であること
- 入出力I/F: 96kHz/24bitが可能であること。
- ファイル再生: FLAC/WAVファイル96kHz/24bitに対応可能であること。
(自己録再機は、FLACまたはWAVのどちらかのみで可とする) - 信号処理: 96kHz/24bitの信号処理性能が可能であること。
- デジタル・アナログ変換: 96kHz/24bitが可能であること。
聴感に関わること
- 生産若しくは販売責任において聴感評価が確実に行われていること。
- 各社の評価基準に基づき、聴感評価を行い「ハイレゾ」に相応しい商品と最終判断されていること。
- なお、この項は、前項との択一とはしない。
無線接続に関わること
下記条件を満たす無線製品を対象にハイレゾオーディオワイヤレスロゴの使用を許諾します。なお、前記ハイレゾオーディオロゴ許諾条件を満たす無線製品には従来通りハイレゾオーディオロゴの使用を許諾します。
- 無線接続は、ハイレゾオーディオ機器またはハイレゾオーディオワイヤレス機器間を接続し、ディジタルオーディオ信号を伝送するものであること。
- 無線接続においては、別途定めたコーデックを用いたオーディオ信号を伝送することができること。
- 無線接続は、“デジタル信号に関わること“で規定されているオーディオ信号を伝送するには、十分な帯域を持たないものであること。
なお、上記に該当する無線接続以外については、“アナログ信号に関わること”、“デジタル信号に関わること”、“聴感に関わること”の各項目の条件を満たすことが、“ハイレゾオーディオワイヤレスロゴ”の付与条件となります。これは、機器内部(筐体内だけでなくL/Rのトランデューサーの接続のようにユニット間の接続も含む)の接続を含みます。また、無線接続は、環境および使用状況によっては、所定の性能が出ない場合がありますので、使用する製品の取扱説明書などを参照し、ハイレゾオーディオワイヤレスロゴで規定する性能が発揮できる状態で使用ください。
(参考)JEITA公告では「ハイレゾ」を以下のように具体的な事例を挙げています。
- 44.1kHz/16bit : CDスペック
- 48kHz /16bit : CDスペック
- 44.1kHz/24bit : ハイレゾ(量子化ビット数がCDスペックより高い)
- 48kHz /24bit : ハイレゾ(量子化ビット数がCDスペックより高い)
- 96kHz /16bit : ハイレゾ(サンプリング周波数がCDスペックより高い)
- 96kHz /24bit : ハイレゾ(CDスペックより両方高い)
- 96kHz /12bit : ハイレゾでない(量子化ビット数が低い)
- 32kHz /24bit : ハイレゾでない(サンプリング周波数が低い)
(参考)ソフトに対する基本的な考え方
主にハード機器の開発・生産・販売企業の集まりである弊協会は「ソフト業界に対してあくまでもニュートラル且つオープンスタンスである」です。ソフトについては一般社団法人日本レコード協会が所管していますので、相互にハイレゾソフト・ハードに関わる情報交換や告知活動を連携しながら「ハイレゾ」市場の拡大を目指します。