- 部屋の遮光はどうすればよいですか?
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窓からの外光対策としては遮光カーテンが有効です。遮光カーテンにはJIS規格で1級から3級までの等級があります。1級は人の顔の表情が識別できないレベル、2級は人の顔や表情が判るレベル、3級は人の表情は判るが事務作業には暗いレベルとあります。完全に遮光したい場合には1級の遮光カーテンを使用しますが、窓の造りやカーテンレールの取り付け方によっては、光が漏れてしまいますので、設置の際には注意が必要です。戸建て住宅で窓にシャッターの雨戸がついている場合は、この雨戸を閉めるのもひとつの方法です。もちろん完全に遮光は出来ませんが、周りの状況やプロジェクターの種類によっては、支障のない程度の暗さを確保できることがあります。
- 配線が部屋の中を這うのがみすぼらしいので対策はありませんか?
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新築の場合であれば、あらかじめ壁の中に配管を通しておいたりもできますが、既存住宅の場合ですとなかなかそうもいきません。床に絨毯やカーペットを敷いている場合には、それらの下に配線を隠してしまうこともできますが、フローリングの場合にはモール(ケーブルを隠してすっきりと配線する樋のようなもの)による隠蔽処理が一般的といえます。なるべく目立たないように、天井配線であれば回り縁(天井と壁の接続部にまわす部材)に沿わせて、床配線であれば幅木(床と壁の接続部にまわす部材)に沿わせて同色のモールで隠蔽処理をします。デザイン性の高い幅木形状のモール等も市販されていますので、それらを利用すればよりスマートに配線を収納できます。またメーカーが限定されてしまいますが、リアスピーカーへの信号を無線で飛ばすものもありますので、そのような機材でシステムを組むのもひとつの方法です。
〔 参考HP 〕
http://panasonic.jp/theater/soundset/zt2/
http://panasonic.jp/theater/option/fx70_fx60/index.html - 主に夜中に楽しみたいです。隣近所に響きにくいもの、もしくはそれなりの対策が出来るものは?
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夜中は昼間よりも交通騒音や生活騒音が静かですから、昼間は気にならない音量でも夜中ではとても気になることがあります。特に上下左右が隣戸と接しているマンションではより顕著になりますので、部屋の外に音が漏れないようにしなければなりません。隣近所に迷惑にならないようにするには、サブウーファーの低音まできちんと遮音しなければなりませんので、部屋の中にさらに周囲と絶縁された部屋を造る防音工事が必要になります。但し、防音工事をすることにより、建物本体の床にかかる荷重が大きくなってしまいますので、構造的に問題がないかどうか注意が必要です。またサブウーファーの重低音については、遮音が非常に難しいので完全に遮音しきれないこともありますので、この点にも注意が必要です。サブウーファーによっては床への不要な振動を低減するものもありますので、それを選択するのも一案です。
〔 参考HP 〕
http://ctlg.panasonic.jp/product/points.do?pg=05&hb=SB-WA800 - 音がぼわんぼわんして聴きづらいです。何か対策はありませんか?
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まずはサブウーファー等のスピーカーの音量が適正レベルよりも大きくなり過ぎていないかを確認してみてください。適正音量にしても改善されない場合は、部屋に音を吸音するものがほとんどなく音が響き過ぎていること、もしくは部屋の縦・横・高さの比率が悪いことによる低音の吸音不足(中高音よりも大きく響いて、低音域の響きがこもって聞こえる現象)等が原因であると考えられます。床に絨毯を敷いたり、カーテンを厚手のものに変えたりすることによって、ある程度の改善は期待できます。市販されている吸音体を音のエネルギーがたまりやすいコーナーに設置したり、吸音パネルを壁に掛けてみるのもよいでしょう。ただ、低音域の音に対しては改善効果が現れないこともありますので、その場合には音響工事会社やカスタムインストーラーに相談してみてはどうでしょうか。
〔 参考HP 〕
http://www.nea-ltd.com/sound/product/onkyo.html
http://www.sumu2.com/top/wake/2004_7/ - 防音工事は必要ですか?
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普通の音量で楽しむのであれば必要はありません。しかし、上下左右が隣戸と接しているマンションにおいては、コンクリート躯体等の建物本体を通して音が伝わっていきますので、深夜等は要注意です。防音工事には音をさえぎっておとす「遮音」と、音の反射・反響をふせいでおとす「吸音」の二つの面がありますが、サブウーファーを設置し、ある程度の音量で楽しみたい場合には、この遮音をしっかりしておかないと隣戸との間で問題になる可能性がありますので、防音工事は必要であるといえます。基本的に防音工事は、重量のある材料で部屋の廻りを隙間なく囲うのですが、遮音の程度によっては、部屋の中にさらに周囲と絶縁された部屋を造ることになります。どの遮音構造(及び材料)を採用するかは、必要な遮音性能や建築本体の強度(床の耐荷重)などの条件によって決めていきます。
〔 参考HP 〕
http://sumai.panasonic.jp/cwf/bouon/knowledge/kiso03.html
http://www.nea-ltd.com/sound/sc/performance.html - 自宅で映画館のような大迫力を楽しみたいです。どこに相談すれば良いですか。ホームシアターにしてみようかと思うのですが、おおがかりな工事が必要ですか。
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映画館のような大迫力で楽しみたいとなると、やはり大画面・大音量で鑑賞したいものです。そうしますと防音や室内音響,AV機器の専門知識が必要になりますので、それらの知識や経験が豊富な音響工事会社やカスタムインストーラーと呼ばれる専門家に相談するのが良いでしょう。また大音量での鑑賞となりますと、廻りの環境によっては防音工事が必要になります。防音の程度によっては、部屋の中にさらに周囲と絶縁された部屋を造ることになりますので、約3~4週間程度の工事になることもあります。
〔 参考HP 〕
http://www.nea-ltd.com/sound/work/construct.html