学生の制作する音楽録音作品コンテスト

第9回 2023年優秀録音技術賞

Asphalt Cocktail
(横浜創学館高等学校吹奏楽部)
2ch 96kHz 24bit


※音源は2chに変換されたものです

日本工学院専門学校 音響芸術科
チーム: Schnee研究会
着崎 大河さん


左手前から:賴さん、飯塚さん、越光さん、着崎さん、中村さん、和田さん、南さん

作品について

作品のコンセプトは?思いついたきっかけは?

コンセプトとしては、客観的に演奏を聴くことのできる機会を提供し、作品制作の裏側を知ってもらうことでレコーディングの魅力を伝えることです。
横浜創学館高等学校の方々も初めてのレコーディングだったと思うので、どのような手順でレコーディングを行っていくのかや、録音した音源を客観的に聞くことで更なる成長に 繋がるのではないかと考えました。また、私たち自身もクラシック録音に関する知識や技術を身に着けたいと考えました。

思いついたきっかけは例えば

  • 不思議に思っていたことを追及していったら、ひらめいた
  • 他人のやっているのを見て、自分ならこうしようと思った
  • チームでめちゃくちゃ意見を出し合った などなど

授業ではバンドRecやボーカルRecはよく行っていたので、まだ経験したことのない吹奏楽やオーケストラなどの大編成のレコーディングをやってみたいと思ったことがきっかけです。

制作時苦労した点・表現できた点・工夫した点は?

最も苦労した点は、前日の準備とマイキングです。今回のレコーディングは全てアナログで行っていたので、回線を引くことにかなり苦労しました。また、モニターは別室で行っていたため、途中で線が足りなくなり延長しなければならなくなったりと、問題点が多かったです。また、マイキングに関しても一度立てては音を聞いてと試行錯誤しながら行ったので、時間がかかり最も苦労しました。
また、良くできた点としてはどのように当日レコーディングを行うのかを事前に話し合い、ある程度の段取りを決めていたことです。時間がかかってしまうことはありましたが、最後までやり遂げることが出来ました。

作品の聴き所・アピールポイントは?

作品の聴き所としては、やはり横浜創学館高等学校吹奏楽部(52名)の方々の素晴らしい演奏です。より臨場感を感じられる音源となるよう、空間的にアンバランスにならないよう注意し、メインマイクを中心としたミキシングを行いました。吹奏楽のミキシングをするのは初めてだったので、何が正解なのかイメージがつきにくく苦労しましたが、アドバイスをいただきながら良い作品に仕上げることができたと感じています。

コンテスト参加ついて

受賞の感想をお願いします!

受賞できるとは思っていなかったのでとても驚きました。私一人だけでなく研究会のメンバー全員で作り上げた作品なので、大変光栄でした。

参加のきっかけは?

昨年の研究会の先輩方もコンテストに応募しており、来年は自分たちも応募したいと思ったことがきっかけです。 

制作時のエピソードはありますか?

当日、横浜創学館高等学校の方々に演奏する楽曲の譜面をいただきました。研究会のメンバーに元々吹奏楽部だった子がいたので、その子を中心にみんなで譜面を追いながらレコーディングを行いました。かなり変拍子の多い曲だったので難しかったですが、とても良い経験になりました。

参加してみて良かったことは?

例えば

  • コンテストに挑戦して得たものがある
  • コンテストに挑戦したことで体験できたこと
  • その後の生活に影響を与えたこと
  • その他なんでも

普段の授業だけでは経験することのできない吹奏楽のレコーディングをすることができ、多くの技術を身に着けることが出来ました。今年の4月からレコーディングスタジオに就職予定なので、吹奏楽やオーケストラのレコーディングがあれば、確実に活かしていけると考えています。また、研究会の後輩たちともこの企画を通して仲を深めることができたのでとても良い経験ができたと感じています。

音楽制作をしてみて、音楽の聴き方は変わりましたか?

クラシック音楽をよく聞くようになりました。各楽器のバランスをどのように調整しているのかや、どのようなエフェクトをかけているのかなど意識して聞くようになりました。

現役学生へコンテスト参加へのメッセージ・アドバイスをお願いします!

コンテストに参加することで、普段できないことに挑戦することができ、新しいスキルを身に着けるとても良い機会になるので、積極的に参加し作品制作を楽しんでください!