音の匠

第15回 2010年音の匠

澤登 翠様

選考理由

「『活動弁士』としてのご活動」

無声映画の語り役である活動弁士として、伝統話芸を継承し多彩な語り口で人々に感動を与え、また後進の指導育成に貢献されている澤登 翠様を第15回「音の匠」として顕彰いたしました。

プロフィール

澤登 翠(さわと みどり)様

東京都出身 法政大学文学部哲学科卒業。故松田春翠門下。
日本を代表する弁士として国内はもとよりフランス、アメリカ他の海外公演を通じて、「活弁士」の存在をアピールし高い評価を得ている。「伝統話芸・活弁」の継承者として活弁を現代のエンターテインメントとしてよみがえらせ、文化庁芸術祭優秀賞他数々の賞を受賞している。的確な作品解釈による多彩な語り口でいままでに500本以上の様々なジャンルの無声映画の活弁を務めている。

主な受賞歴

2002年 平成14年度文化庁芸術祭優秀賞(演芸部門)受賞
2000年 第21回山路ふみ子文化財団特別賞受賞
1995年 日本映画批評家大賞ゴールデン・グローリー賞受賞
1990年 日本映画ペンクラブ賞受賞

著書のご紹介

「活動弁士 世界を駆ける」(1973年)

その他の活動

  • 「夢みるように眠りたい」「二十世紀少年読本」に出演
  • NHK BS2にて、数多くの作品が澤登氏の活弁入りで放送されている。
  • NHK「生活ほっとモーニング」青春の映画コーナーのインタビュアーとして2005年3月までレギュラー出演
  • 東京新聞夕刊コラム「放射線」を毎週水曜日担当 (1月~6月)
  • 「荷風!」 (日本文芸社刊、1月27日発売号) に原稿掲載

ホームページ

http://sawatomidori.com/afternoon.html