昨年は世界遺産登録から何かと話題になることの多かった富士山ですが、東京都内からも良く見えますし、各地に富士見という地名のついた所があります。

昨年は世界遺産登録から何かと話題になることの多かった富士山ですが、東京都内からも良く見えますし、各地に富士見という地名のついた所があります。
写真は2月16日に多摩川の土手から撮影しました。
富士山は人間の騒ぎとは無関係に、泰然と構えています。
特に冬は空気が澄んでいるため、雪をまとった真っ白な姿が鮮明に見られます。
新田次郎氏の小説にも書かれていますが、冬季の富士山はこの美しい姿とは裏腹に、人間が立ち入ることのできない雪と強風の世界だそうです。
仕事で行き詰った時やトラブルを抱えた時に富士山の姿を見ると、凡人の悩みや問題が小さなものに見えてきます。
浮世絵にも描かれている富士山ですから、江戸時代の庶民も将軍もこの同じ姿を見て、それぞれの思いを馳せたのでしょう。
噴火の可能性も指摘されていますが、できることならばこの美しい姿を後世にも残しておきたいものです。
ご先祖様も見た富士山を、私たちの子孫も見ることができるでしょうか。

我が家のオーディオで冬の富士山のような澄み切った音を出すには、あと300年はかかりそうです。