コラム ホームシアター

Vol.59 「映像調整で画質を引きだそう!」

放送のデジタル化、DVDからブルーレイへの移行で、ハイビジョンの高精細な映像が身近になりました。テレビやプロジェクターの映像は、購入したままの状態でも「充分キレイ」な時代ですが、映像装置の「画質力」を100%引き出せば、さらに素晴らしい映像美が楽しめます!
初心者なら、映像モードを「シネマモード」や「映画モード」に変更するだけで構いません。これらの映像モードは、制作基準に沿った色温度(ホワイトバランス/白の色味)、ガンマ(明暗の表現)、色の濃さ、シャープネス(精細感の強調)に設定されているケースが多いものです。

テレビを購入した状態の「標準モード」や「ダイナミックモード」などの映像モードに比べると、「シネマモード」や「映画モード」は、最初は色調が黄味を帯び、色も薄く感じますが、見慣れると自然で疲れにくい事に気が付くはずです。
食品やお酒と同じで、良いモノは刺激が少なく、最初は物足りませんが、その良さが分かってくるとハマってしまう・・・感覚に似ているかもしれませんね。

映像調整は奥が深く、さらに詳細で厳密な調整も可能です。ご興味のある方は、日本オーディオ協会の「デジタルホームシアター取り扱い技術者講座」を覗いてみてください。映像調整に関する知識やノウハウも得る事ができますよ。

デジタルホームシアター取り扱い技術者講座
http://www.jas-audio.or.jp/dht/
<写真解説>
・写真左は「ダイナミックモード」のイメージ。一見鮮やかに見えますが、空が絵の具で塗ったような真っ青、中央の赤いキャラクターが飛び出して見える、芝の緑が蛍光色に変  化するなど、オリジナルの光景とはかけ離れた不自然な色調に。
・写真右は、「シネマモード」あるいは「映画モード」のイメージ。慣れないと、くすんだ色調に見えますが、ナチュラルで疲れにくく、「オリジナルに近い=高画質」と言えます。
jaskounoike

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