カーオーディオの
調整について(前編)

カーディーラーやカー用品店の販売員さんのお薦めを参考に、カーオーディオを購入したものの、「何か思っていた音と違うんだよな~?」と思ってしまうかもしれません。

ここまで何度もお話してきたように、買ってきたままでは、自分の好みの音にはなっていないのです。これから自分好みの音に仕立てていきましょう!

実はこれが楽しい時間なんです。良い音と好きな音にもあったような、好きな音を感じられる空間を目指して、これから説明します音質調整機能を触ってみてください。触らないなんて、もったいない!!!

カーメーカーで最初から音質調整されたクルマもありますが、より自分流の音に調整することもできますし、音質調整されていないクルマでも、きちんと調整すると驚くほど良い音になったりします。
それでは、以下の音色の調整について説明していきます。

※画面のイメージは、一般的な機能解説のために描かれたもので、すべてのクルマにその機能があるものではありません。

プリセットイコライザー

まず簡単に、カーオーディオの音が変わる体験をしていただくために、プリセットイコライザーを触ってみましょう。

プリセットイコライザーとは、オーディオメーカーが音楽のジャンルや音楽を聴く会場のイメージに合わせたお薦めの調整値が何種類か用意されているものです。メニューに表示される「CONCERT」、「LIVE」、「HALL」、「CLUB」などのボタンを押して選択することで手軽に音の印象を変えることができます。

トーンコントロール

プリセットイコライザーで音が変わるイメージが付いたところで、もうちょっと自分の好みの音を探してみる調整を始めてみましょう。

音色(トーン)を調整するトーンコントロールという機能があります。低い方の音の強弱を調整するBASS/バス、高い方の音の強弱を調整するTREBLE/トレブルがあります。BASS/バスを調整すると、ベース、バスドラム、男性ボーカルなどの低いキーなどの低音成分が変わり低音の重量感の増減を感じることができます。TREBLE/トレブルを調整するとシンバル、ハイハット、女性ボーカルなどの高いキーなどの高音成分が変わり澄み切った音の増減を感じることができます。

グラフィックイコライザー

トーンコントロール機能では、低音(BASS/バス)と高音(TREBLE/トレブル)の2ヶ所を調整することが出来ましたが、グラフィックイコライザーは、音の低い方から高い方へ少ないもので5分割、多いもので31分割など、細かく分けられていて、各々の音の高さ毎に強弱を調整することが出来ます。音の高さは周波数(Hz)で表し、分割されたものをバンドと言います。

例えばボーカルの音域だけを強調したり、好きな楽器の音を強調したりすることもできます。ベースの音がぼやけていて、耳にきつく聴きづらい時は、100~250Hzを弱めると聴きやすくなります。1バンドずつ強めたり弱めたりしてみて、アナタにとって聴きやすいバランスを探し出してみて下さい。とても聴きやすい音になります。

ラウドネス

人の耳は、音量が小さい時には低い音と高い音が聴こえ難いという特徴があります。それを補う機能がラウドネスです。ラウドネスをONにすると、低い音と高い音を適切な量に増やしてくれる便利な機能で、小さい音量でも低音や高音が聴こえやすくなります。

車速連動ボリューム

クルマの速度に応じてボリュームを自動的に上げ下げする機能です。
クルマが走り出すと、周りの騒音が大きくなってオーディオの音を大きくしたいときがあると思います。例えば、一般道を走っている時はちょうど良い音量で音が聴こえていたのに、高速道路にのったとたんに音が聴き取りづらくなって音量を上げた、と言う経験はありませんか?

このような場合に、クルマの速度に応じてボリュームを自動的に上げ下げする「車速連動ボリューム」機能をONにすれば、走り出して騒音が大きくなった時や、赤信号で停車して騒音が小さくなった時、いちいち手動でボリュームを操作する必要がなくなります。

カーオーディオの音質調整機能、その中でも主に音色を調整する機能にについて説明してきました。めちゃくちゃになったとしても簡単に元に戻すことも出来ます。是非、色々調整を触って音の変化を楽しんでみてください! アナタ好みの音を見つけられた時、ドライブが今まで以上に楽しくなること、間違いありません。