掲載日:2020/12/10
【デジカメ Watch】富士フイルムのフィルムシミュレーションはどのようにつくられているのか(後編)
富士フイルムのカメラには、APS-Cセンサーを搭載するXシリーズと、大型センサーを搭載するGFXシリーズの2つのラインがある。それぞれマウントや設計思想、担っている役割は異なるが、フィルムシミュレーションといった画質面の設計は共通している。同社製カメラを使用していく上で大きな魅力となっているこの画質面については、フィルム製造に関わる蓄積や歴史を背景にした色再現の良さで定評があるが、しかしその内奥に踏み込んで詳しく語られることはほとんどなかった。今回、この画質設計を担う開発者お二方に詳しくお話をお伺いする機会を得た。後編となる今回は、新しいフィルムシミュレーションを設計していく時の考え方や、既存フィルムシミュレーションのポイントについて聞いていった。