日本オーディオ協会の発足から、現在に至るまで~
~1952年に創立~
LPレコードが開発されて間もなく、我が国でも先覚者達によるハイフィデリティ探究が始まりました。1952年(昭和27年)10月4日、中島健蔵氏や井深大氏のご尽力 で日本オーディオ学会が創立されました。活動内容を音響再生と技術の向上と普及・会員相互間の連絡・研究会、講演会、演奏会等の主催後援・オーディオフェアの開催・ 海外国内諸団体との連絡・会報などの発行と定めました。
~オーディオフェアの開催~
創立間もない12月4日には東京・有楽町の都立電気研究所で第1回全日本オーディオフェア(1998年からオーディオエキスポに改称・2003年からA&Vフェスタに改称)を開催し、NHKのご協力のもとで第1、第2放送の2波を用いたステレオ再生実験を行いました。
~協会の歩み年表~
1952年10月 (昭和27年) |
日本オーディオ学会創立 中島健蔵会長就任 |
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1952年12月 (昭和27年) |
第1回全日本オーディオフェア開催 |
1953年5月 (昭和28年) |
日本オーディオ協会に改名 |
1958年4月 (昭和33年) |
機関誌創刊(1979年JASジャーナルに改名) |
1965年2月 (昭和40年) |
全国主要都市でのイベント開始 |
1979年6月 (昭和54年) |
井深大会長就任 |
1986年10月 (昭和61年) |
第1回JASコンファレンス開催 |
1992年7月 (平成4年) |
社団法人日本オーディオ協会に改組 中島平太郎会長就任 |
1994年12月 (平成6年) |
12月6日を「音の日」と制定 |
1996年12月 (平成8年) |
第1回「音の匠」の顕彰 |
1998年10月 (平成10年) |
展示会をオーディオエキスポに改名開催 |
2001年10月 (平成13年) |
創立50周年記念行事 |
2002年6月 (平成14年) |
鹿井信雄会長就任 |
2003年10月 (平成15年) |
展示会をA&Vフェスタに改名開催 |
2006年4月 (平成18年) |
会報「JASジャーナル」をメール配信に |
2008年6月 (平成20年) |
校條亮治会長就任 |
2011年4月 (平成23年) |
公益法人制度改革に伴い、一般社団法人に移行 |
2018年6月 (平成30年) |
小川理子会長就任 |
~歴代の会長~
中島健蔵会長 | 井深大会長 | 中島平太郎会長 | 鹿井信雄会長 | 校條亮治会長 | 小川理子会長 |
(1952~1979) | (1979~1992) | (1992~2002) | (2002~2008) | (2008~2018) | (2018~) |
~音の道は奥深い~
(第1回オーディオフェア)
皆さんに親しまれてきたオーディオの祭典は1952年の第1回開催以来、 第39回までは「全日本オーディオ・フェア」の名称で開催されました。 1991年の第40回から1997年の第46回までは「オーディオフェア」として、 また1998年から2001年までは「オーディオエキスポ」として毎秋開催されオーディオの歴史を刻んできました。
2003年以降は音楽と映像の祭典「A&Vフェスタ」と改名しましたが、 広く一般の人達にA&AVを体感していただく場として、またA&AVを愛好する仲間の交流の場として、 オーディオ文化を根付かせ発展させる役割を担っています。
~音の祭典オーディオフェア~
1953年5月(昭和28年)には会の名称を日本オーディオ協会と改め、 会員の交流や研鑚とフェアの開催による普及啓蒙活動を通して、 我国のオーディオ技術ならびに文化の発展を担ってきました。 1992年(平成4年)にはオーディオ・ビジュアル分野を活動範囲に加えて、 正会員と賛助会員(個人会員と法人会員を含む)で構成される社団法人日本オーディオ協会に改組しました。
~「音の日」と「音の匠」~
JASでは音楽、オーディオ、レコードなど「音」の文化について多くの人々に認識を深めていただくために、 (社)日本レコード協会,(社)日本音楽スタジオ協会などと協調して1994年に12月6日を「音の日」と定め、 毎年この日に記念行事を行っています。
12月6日はトーマス・エジソンがI877年に世界で初めて蓄音機「フォノグラフ」を発明した日であり、 まさにオーディオの誕生日ということになります。1996年以降は「音の日」にちなみ、 音を通じて文化や生活に貢献した方々を「音の匠」として顕彰しています。
~いい音きいて心も豊かに"Sound Reality , Good Life"~
オーディオ の科学と技術への飽くなきチャレンジとともに、好きな音楽に良い音で浸るロマンを 取り戻したいと願います。 JASはこれからも、A&AVを職業とする人、また愛好するリスナーが気軽に集い、 さらに多くの人達へのA&AVの普及・啓発をめざした協会活動を積極的に進めてまいります。