JASジャーナル2016年1月号(Vol.56 No.1)
新しい年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。まず例年通り会長の年頭所感を掲載させていただきました。年初にラスベガスで催かれたCESの見学レポートをパナソニックの井谷氏に寄稿いただきました。ハイエンドオーディオを中心に報告いただきましたが、ショーの雰囲気がとても良く伝わってきます。
特集は昨年12月4日に行われた「音の日」を取り上げました。森氏による当日のイベントの紹介に続いて、第20回 「音の匠」として顕彰させていただいた大崎先生の寄稿 「クモの糸でヴァイオリンは弾けるのか?」を掲載いたします。大変興味深い内容と思いますので、ぜひご一読ください。また一昨年より実施しました「学生の制作する音楽録音コンテスト」の報告を穴澤氏にまとめていただきました。もう一つの特集、連載の「ハイレゾ機器解説」では、オンキョーとアイ・オー・データ機器から最新の機種を紹介、解説していただきました。
ハイレゾと通信技術の関わりという関心の高い分野についてNTT エレクトロニクスの遠藤氏に寄稿いただきました。変化する視聴環境で新たな良い音のあり方を議論する「良い音委員会」の活動について、小谷野氏に解説していただきました。
新しい連載は「NHラボセミナー」です。JASの元会長でCD開発者として著名な中島平太郎氏が主宰するNHラボの活動を紹介していただきます。連載の「一録音エンジニアの回顧録」、「オーディオのレジェンド」はそれぞれ穴澤氏、佐伯氏からの寄稿です。また「視聴室探訪記」ではオクタビアレコードの江崎氏邸の視聴室を訪問いたしました。
まだまだ寒い日が続きますが、皆様どうぞご自愛ください。
目次
- 表紙 (P1)
- 目次 (P2)
- 年頭所感「正月と掛けてイノベーションと解く」 -校條 亮治 (P3~5)
- 2016 CESハイエンドオーディオ見学レポート -井谷 哲也 (P6~22)
- 【特集:2015年「音の日」】
・第22回「音の日」イベントと第20回「音の匠」顕彰について -森 芳久 (P23~27)
・クモの糸でヴァイオリンは弾けるのか? -大﨑 茂芳 (P28~37)
・第2回「学生の制作する音楽録音コンテスト」報告 -穴澤 健明 (P38~43) - 【特集:連載「ハイレゾ機器解説」第6回】
・XDP-100R (Pioneer) / DP-X1 (ONKYO) -梅津 典生 (P44~49)
・fidata Audio Server – HFAS1 -北村 泰紀 (P50~58) - 「ハイレゾ」と放送、通信 ダウンロードからストリーミングへ -遠藤 真 (P59~63)
- 良い音委員会の活動 ~ハイレゾ時代のHi-Fiを求めて~ -小谷野 進司 (P64~67)
- 【連載:「NHラボセミナー」より 第1回】
親父さんの背中を追って -中島 平太郎 (P68~76) - 【連載:一録音エンジニアの回顧録 ~アナログからデジタルへ~ 第6回】
良い音をマイクに飛び込ませるために
~我が師匠ヴィルモースとヘルツォークの思い出~ -穴澤 健明 (P77~83) - 【連載:Who’s Who ~オーディオのレジェンド~第3回】
ダイヤトーンに生きる(その2) -佐伯 多門 (P84~92) - 【連載:「試聴室探訪記」第29回】
~ 谷口とものり、魅惑のパノラマ写真の世界 ~
名盤の故郷 江崎邸訪問 -谷口 とものり・森 芳久 (P93~95) - 【JASインフォメーション】
・平成27年 12月度理事会報告(P96)